わいは猿や ♪
2008.06.30 Monday 15:31
幻の米「穀良都」使用 (こくりょうみやこ・酒造好適酒米)
山猿 720ml
冷で良し。お燗して良し。古き良き時代のお酒をイメージさせてくれ、食との相性の守備範囲は極めて広い。
明治二十二年、山口市小鯖の伊藤音市氏が、兵庫県から伝わった稲を品種改良させ生まれた「穀良都(こくりょうみやこ)」
以来優秀な山口米として、昭和初期にまで西日本一帯や朝鮮半島で栽培され
昭和天皇即位の際には献穀米になった由緒ある品種だったが、新品種が次々登場し
また、稲穂が高く、栽培に手数が掛かるため戦後は次第に栽培されなくなり、幻の米となっていた。
昭和初期に出版された酒造解説書『清酒製造精義』に、「穀良都」が酒米として「亀ノ尾」や「山田穂」(「山田錦」の一代前)と同等に優秀な酒造好適米と評価されていた。
「山田錦」の栽培で背の高い米の扱いに猛る農家の多くが1年で音を上げる中、永山酒造の契約農家「三隅町酒米グループ」の藤村さんは「この米を最後まで立たせて収穫できるのは私くらいでしょう。」と、誇らしげだ。清酒「山猿」の誕生のきっかけとなった。
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